2月は「情報セキュリティ月間」です

Windowsが起動しなくなった時でも、
数分で元通りになるシステムバックアップ


万一、Windowsが起動しなくなった時、数分で元通りにする方法があります。それがシステムバックアップです。
専用のソフトを使ってWindowsの入っているドライブを丸ごと1つのファイルとして保存しておき、必要な時に、ドライブ丸ごとを上書きしてその時点の状態に戻すというものです。
原因がパソコンの物理的な故障でない場合の心強い味方です。 ここでは「クイックイメージ(ShadowProtect Desktop Edition ver3.5)」を例に、そのメリットや使い方をご紹介します。


クイックイメージの特長

  • 数分で元通り
    Windowsの再インストールには1~2時間、メーカー製パソコン付属のリカバリディスクでも購入時の状態に戻すのに30分~1時間程度、さらにアプリケーションのインストールや設定などで、多大な時間と労力がかかります。これをわずか数分で済ませられます。
  • 通常の作業をしながらバックアップできる
    Windowsを使用中に、Windowsを含むシステムドライブをバックアップできるため気軽です。
  • 戻したい状態を選べる
    複数のバックアップがある場合は、戻りたい状態を選んで戻れます。
  • 別のパソコンへの復元も可能
    詳細(製品ページ)

数分で元通りにできる理由

通常、使用中のシステムファイルはコピーできません。そのため従来のソフトでは、Windowsを起動しない状態で、ハードディスクの物理的な状態をそのまま読み取り、再現していました。そのため時間がかかり、通常の画面ではないので操作も扱いづらいものでした。
クイックイメージは、動作中のシステムを部分的に瞬間的に停止させながらコピーしていく独自の技術で、パソコンを普通に使いながらバックアップできます。復元する時は、CDに入った起動プログラムからパソコンを立ち上げ、バックアップしてあったデータでドライブを上書きします。スピードと快適さの秘密はここにあります。

キャプチャ:バックアップ中の画面

クイックイメージの賢い使い方

クイックイメージによるシステムバックアップに必要なのは、バックアップファイルを保存するための、Cドライブ以外のドライブだけです。
使い方は簡単です。ふつうのソフトと同様にインストールしてバックアップしたい時にクイックイメージを起動して使います。保存先にはCドライブ以外のドライブを指定します。階層を深くしない方が復元の時にあわてずに済みます。


理想のバックアップを簡単実現

バックアップにもコツがあります。便利さや保存容量で大きな差がつきます。
以下に大きく2通りのやり方を述べます。どちらの場合にも、どんな状態のものかが復元の際にわかるように記録(バックアップの過程で入力)しておくことが大切です。

新しいことをする前には必ずバックアップ

システム系トラブルの多くは、新しくソフトを入れた(更新を含む)時、あるいはWindowsのシステムの設定を変更した際に起こりがちです。何か新しいことをする前に、バックアップをとるようにするのが基本です。
最も理想なのは、パソコン購入時にどのソフトよりも先にクイックイメージをインストールし、重要な設定や新しいソフトをインストールするごとに、つまり節目ごとにバックアップしていくことです。これにより、いつでもお好みの状態に戻れるようになります。
そういう意味では、リカバリは、快適なバックアップの仕組みをつくるチャンスです。

理想的な節目バックアップの例

  1. パソコンを購入直後、インターネットの設定やアクティベーション、フォルダや壁紙など基本的な設定を済ませた後
  2. 常用ソフトをインストールして、それぞれいつもの設定にした後
  3. 以降、新規にソフトをインストールする前、Windowsの大きな設定変更をする前、普段やらないことをやる前

自動定期バックアップでラクラク運用

バックアップ容量に余裕があるなら、クイックイメージのスケジュール機能を使って、例えば、毎週金曜日10:00に定期バックアップするような設定にしておくのも賢明です。通常の操作しながらのバックアップできるので、特に意識せずに確実にバックアップできます。
これらにより、いつトラブルに見舞われても平気な状態を作ることができます。災難はいつ来るかわかりません。ぜひお早めに。


ワンポイント

重要なデータがCドライブ以外に保存される設定に

重要なデータの安全度が高くなるだけでなく、バックアップファイルのサイズも小さくなります。
詳細

バックアップ前には、ゴミ箱を空に

ゴミまでバックアップするので、事前に削除しましょう。
また普通にゴミ箱に捨てただけでは、データは残ったままになっているので、バックアップ前にはゴミ箱を空にすることを忘れずに。

差分バックアップと増分バックアップの使い分け

頻度の少ない節目バックアップには差分バックアップ、頻度の高い定期バックアップには増分バックアップが適します。

ダウンロード版でもCD起動はできる

Windowsが起動しない時に使用する起動CDイメージファイルを同梱しているので、起動CDのついていないダウンロード版でもパッケージ版とまったく同様に使えます。
※ご自身で起動ディスクを作成いただく必要があります

ファイルバックアップも忘れずに

クイックイメージでは、システムとファイルすべてをバックアップし、個別に必要なファイルだけ復元することが可能です。
システムバックアップは節目ごと、ファイルバックアップは毎日ぐらい頻度高く、と使い分けるのがおすすめです。